遅ればせながら、映画「オーシャンズ」を観てきました。
製作費70億円(ドキュメンタリー映画史上最高額!)を投じ、構想10年・撮影期間4年(!!)で世界50ヶ国で撮影された、壮大なドキュメンタリー映画です。監督は、空を飛ぶ鳥に並走して撮影し話題になった映画「WATARIDORI」(2001年)のジャック・ペラン氏&ジャック・クルーゾー氏。今回は舞台を空から海に変えての作品です。
余談ですが、ジャック・ペラン氏は、多くの人々を感動の渦に巻き込んだ「ニューシネマ・パラダイス」の主人公・トトの壮年時代を演じた役者さんですね。
さて、この映画は「オーシャンズ」のタイトルどおり、海に関わる生き物を撮影したドキュメンタリーですが、映画には100種類もの生物が登場します。
遥か遠い昔の恐竜の時代を思い起こさせるウミイグアナ、まるで銀河の中を移動する宇宙船(スターウォーズに出てきそう!)と見紛うようなエイの姿、広々とした海洋を力強く進むザトウクジラの親子、海底の砂の上で行われるカニとヤドカリの小さなバトル、ペンギン達のよちよち行進などなど、時にはユーモラスなシーンを挟みながらも、大小たくさんの生き物による壮大な海のドラマが展開していきます。尚、印象的なシーンの一つ、ムラサキダコの映像は、日本でロケが行われたそうです!
もちろん美しい映像や楽しい姿ばかりではなく、シリアスな現状もありのままに撮られています。生態系の成り立ちの一部が垣間見れるシーンはともかく、人間の手による自然破壊の現実をまざまざと見せつけられるシーンには、思わず目を背けたくなります。
沢山のモノが溢れ、便利な現代に生きる私たちは、母なる海への感謝の念を忘れかけているのかもしれません。
ところで、今回の映画、当初は個人的には字幕で見たかったのですが、残念ながら日本語吹替版の上映だけだったので、正直どうかな・・・と思っていました。ところが、宮沢りえさんのナレーションは耳に心地よく、映像にも上手くマッチしていて、映画の一部として重要な役割を果たしています。
また、字幕を追うことなく映像に集中できたので、逆に吹替版で観て良かったと思いました。
4月9日までは、子供料金が500円になるキャンペーンも実施しているようですので、ご興味のある方は「オーシャンズ」公式サイトをご確認下さい。
↑映画には登場しませんが、モルディブの海 😀